名前がないと認識されず、定義がないと利用されない

マインド

名前

名前の無いものは、なかなか認識することが難しいです。

宇宙の構成物質の1つとしてダークマターというものが上げられます。これは、様々な観測の結果を説明するのに、目に見えないけれど重力相互作用する「何か」が必要で、その「何か」に名前がつけられています。

「何か」のままだと、なんだか曖昧なものが、「ダークマター」という名前をつけることによって、「何か」の正体は分かっていなくても、存在が認識されます。

定義

ソフトウェアの世界で有名なデザインパターンがあります。
デザインパターンは、過去のソフトウェア設計者が編み出してきた設計ノウハウをパターン化して名前をつけ、再利用しやすくしたものです。

「Strategyパターン」は、今までも存在していたけれど、名前がつくまでは認識されませんでした。
そして、「Strategyパターンはこういうもの」と定義したことによって、共通認識となります。

明確な定義があるから利用されます。

開発プロセスを策定するときにも、プロセスに名前をつけて、そのプロセスで何を実施するのかを定義します。

開発がプロセス通りに進まないプロジェクトは多いですが、一つの要因として、プロセスの定義、成果物の定義が曖昧というのがあります。

人によって解釈が異なり、勝手にいらないと判断されたり、条件によって不要な場合なのに実施していたりとバラバラとなります。
バラバラになると、こんなん無駄だよと利用されなくなります。
方向修正しようとリーダーなどがチェックするものの、忙しくて徐々にチェックできなくなり、プロセスが崩壊していき、プロジェクトまで崩壊していきます。

定義をしないと利用されません。

愛称

プロジェクトに名前はつきものです。名前が無いと、どのプロジェクトか特定できなくて管理もできません。

AOB-3608

よく見る、ユーザー名の略称と通し番号みたいなコード名です。

何のプロジェクトかわからないです。まあ、あえて、わからないような名前にしていることの方が多いのですが。。。

愛称を使うことでプロジェクトが一気に身近な存在になります。

Android OSのコードネームはお菓子の名前が使われていました。(今はやめてしまったようですが)

プロジェクト立ち上げ時に愛称を決めてみてはどうでしょうか。

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