炎上開発プロジェクトから見るダイヤモンド・プリンセス号

マインド

クルーズ船ダイヤモンドプリンセス号での新型コロナウィルスの検疫に関して、岩田医師の告発Youtubeと高山医師のFacebookでの見解表明が話題になっています。
(今は両方削除されているようですが)
超ざっくり言うと、岩田医師の持っている感染症対策の常識に対してぐちゃぐちゃだという主張に対して高山医師は、いろいろ不備はあるけれど限られたリソースの中で改善しながらすすめているんだよ。現場を混乱させないで。というところでしょうか。

クルーズ船には乗客2666人、乗員1045人、合計3711人が乗船していました。ここに医師、看護師、自衛官など100人以上の人員が対策に投入されているのではないでしょうか。
乗員も配膳等に従事していたということですので、乗客を除いても1000人規模のプロジェクトを短期間に立ち上げて運用していく必要があります。
それも乗員は感染症なんてど素人で、そもそも、たまたま乗員だったというだけで新型コロナウィルスに対しては乗客と同じ被害者なわけです。
開発プロジェクトに例えると、総務の人が書類を持っていったら、そのままプロジェクトに取り込まれてしたったような感じでしょうか。

こんなプロジェクト私には無理。。。

これほどクリティカルではありませんが、ソフトウェア開発でも炎上して早急な対策、対応が必要な場合があります。
こういうところに火消し要員として投入された場合は最初に、このプロジェクトは何をしなければならなくて、何ができていないかの現状を把握することからはじめます。難しいのは現場のプロジェクトマネージャーやリーダーなどにヒアリングしても彼らも解を持っていない場合があるのです。
まぁ、だからこそ炎上プロジェクトなのかもしれませんが。

次に考えるのが現場の作業者の負荷を下げるにはどうすれば良いかです。
大概の炎上プロジェクトの現場のメンバーは疲弊していますので、その負荷を下げないともう気力だけでは前に進めない。

レビューは対面でレビューアは2名でやることと決まっていたプロジェクトだった場合、負荷軽減策として、試験要員は多く確保できるので、レビューは回覧として、そこで流出した分は後工程でカバーしましょうと決まったとします。
で、よくあるのが、部長とがふらっとやってきて現場の作業を見て、「なんだ決まり通りやってないじゃないか!こんなんだから炎上するんだ!決まった通りやれ!」なんて言い出したりするんですよね。現場のメンバーに対して。
そして、混沌に拍車がかかる。。。
プロジェクトマネージャーに言ってくれれば説明のしようがあるのですが現場メンバーにやっちゃうのでおかしくなってしまう。まぁプロジェクトマネージャーが根回しをしておけと言われればそうなんですが、そこまで気も手も回らない。

プロジェクトの性質として、うまくいっていることは目立たないけれど、失敗したところは目立ってしまうのです。

このメンバーだからこそ、ここまでの被害で治ったって言ってほしいよね。

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